<第二アウシュビッツ「ビルケナウ収容所」の通称「死の門」。この線路の終点はガス室になっていた>
*暗い歴史*
<アウシュビッツ強制収容所>※世界遺産
「アウシュビッツ強制収容所」
そのイメージとして思いつく言葉は
強制労働、ガス室、ホロコースト・・・
人類の暗い歴史の一つ
ここでは過剰な演出などなく、ただシンプルに展示してあり
何が行われていたか、残された証拠が語ってくる
だからよけい胸が詰る
収容者から没収したおびただしい数の生活用品
衣服、靴、トランク、眼鏡、ブラシ、義足や義手まで
その数に圧倒される
氷点下の寒さの中、寝床は藁敷き
体重が20キロ代まで落ちてしまった女性の写真
監視兵に虐待された少年の映像
移動絞首台、立ち牢
そしてガス室跡
紋切り型の文句だけど、
「二度とこんなことを繰り返してはいけない」
と心から思った。
<左:収容所の周りは鉄線が張られ電流が流れていた。 右:鉄線は今でも残っている。>
<左:収容者から集められたおびただしい数のブラシ。 右:誰かが献花していったのか。青と白はユダヤ人のシンボルカラー>
でも、もう何十年か経って日本から戦争体験者がいなくなってしまったら、
TVと映画とゲームの中だけの戦争しかしらない世代にだけになってしまったら
誰が戦争の悲惨さを伝えるのだろうか?
誰か戦争を止められるのだろうか?
それでも歴史は繰り返さないといえるのだろうか?
戦争から学ぶこと、歴史から学ぶこと
じいちゃんばあちゃんから学ぶこと
平和なうちにできること
今がすごく重要な時期のような気がする。
アウシュビッツに行ってそんなこと考えてました。
<アウシュビッツ収容所の入口。「働けば自由になる」と書いてある>
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<クラクフ>※世界遺産
アウシュビッツへの起点の町はクラクフ
旧市街全体が世界遺産に登録されています。
でもごめんなさい。
町自体には半日しか滞在しなかったので
あまり印象に残っていないのです・・・
<左:旧市街の入口に建つ砦バルバカン。おもちゃのようだった。 右:町のシンボル、聖マリア教会>
<左:ビールのラベルもかわいい。 右:手前がポーランド風トンカツ、真ん中がビゴスという郷土料理。うまい!>
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【アクセス】
日本からの直行便はないので
最低一度は周辺の国で乗り換える必要があります。
ヨーロッパ各地から電車・バスでアクセス可能。
僕たちはブダペストから夜行電車でクラコフに入りました。
26歳以下の場合は電車のチケットが3割引で買えます。
電車の場合、途中スロバキアを通過するので
パスポートにスロバキアの出国・入国のスタンプが押されます。
夜行の場合夜中に何度も起こされるのを覚悟してください。
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